ねえねえ、お給料20万円って聞いていたのに、15万円くらいしか振り込まれてないよ……
そうね、きっとかめ子と同じ思いをしている人も沢山いるんじゃないかな?、
- どうして私の手取り金額は少ないのか?
- 天引きされてしまったお金の使い道はどうなっているの?
- 今後の見通しを立てられるようになりたい!
そんな疑問や悩みにお答えできるような記事を作成いたしました!
お金を何に支払っていて、その内容をわかっていないと、知らず知らずに損をしていることもあるかも知れませんし、受けられたかもしれないサービスを逃してしまっているかもしれません。
今回のテーマである「給与から天引きされて支払っているもの」には、無駄なものはありませんが、よく理解しておくことでお得なサービスを受けれたり、将来を予定を立てるのに活かすことができたりします!
自分の身を守るというためにも、きちんと知識をつけておきましょう!
【この記事でわかるようになること】
- 給与から天引きされているものの内容と制度の概要がわかる!
- ざっくりとした計算の仕組みもわかり、今後の見通しに役立つ!
- 会社が社会が自分を守ってくれていることに気が付く!
結論を先に言うと、日本で安心安全に一生を過ごすために必要なものだけを支払っており、会社が天引きをしているからといって、決して会社のポケットに入るようなものは一つもありません。
むしろ会社が追加で負担をして皆さんを守ってくれているくらいです!
まとめ記事になっておりますので、それぞれもっと詳しく知りたいという項目があれば、新規タブ等にて飛んでいただけますと嬉しいです!
給与から控除される項目
じゃあ早速、給与から天引きされているそれぞれの項目について見ていこうか!
よろしくお願いします。
ざっくり、なんのために支払っているのか?
項目 | 理由 |
---|---|
健康保険料 | 国民全員が安心して医療を受けられるようにするため |
介護保険料 | 介護サービスを安価で受けられるようにするため |
厚生年金保険料 | 老後の生活資金を社会全体で支え合うため |
雇用保険料 | 労働者の生活及び雇用の安定を図るため |
所得税 | 収入に応じた税を公平に負担させるため |
住民税 | 充実した行政サービスを受けるため |
社会保険料
まずは、「社会保険料」から見ていきましょう!
保険料と最後についているものをまとめて「社会保険料」と呼んでいます。
社会がみんなを守るために支払う、保険料っていうイメージですね!
だから「社会・保険料」なのか。
健康保険料
健康保険料を支払う意義
- 国民全員が安心して、安価で高品質な医療を受けられるようにするため
受けられる主なサービス
- 医療機関で受ける治療費の負担が3割以下で済む(残りは社会が支払ってくれる)
- 月額の総医療費に上限が設けられる(払いすぎた医療費が戻ってくる)
保険料の計算方法
- 4月〜6月の報酬をもとに計算される標準報酬月額より算定
- 各県の料率表に当てはめて計算をする
- 全国によって保険料率は異なるが平均で10%ほど
- 保険料の負担は事業者と折半となる
\より詳しい内容はこちらをご覧いただけますと幸いです/
介護保険料
介護保険料を支払う意義
- 介護サービス(訪問介護や訪問看護)を安価で受けられるようにするため
- 子が親の介護を担う負担を軽減させるため(少子高齢化が深刻化)
受けられる主なサービス
- 介護認定等を受けた場合、介護サービスを受けた際の負担が1割または2割となる
- 月額の総介護額に上限が設けられる(払いすぎた医療費が戻ってくる)
保険料の計算方法
- 40歳から64歳までの健康保険の加入者が保険料を支払うことになる
- 4月〜6月の報酬をもとに計算される標準報酬月額より算定
- 健康保険料に上乗せする形で計算される
- 保険料率は一律1.6%(協会けんぽの場合)
- 保険料の負担は事業者と折半
\具体的な介護サービスの一覧/
訪問介護 | ホームヘルパーが入浴や排泄、食事などの補助や調理、洗濯などの家事を代行する。 |
---|---|
訪問看護 | 医師の指示をもとに看護師が、健康チェックや療養上の世話などを行う。 |
通所介護(デイサービス) | 日帰りで、食事や入浴の支援、心身機能の維持・向上を目的とした機能訓練などを行う。 |
通所リハビリテーション(デイケア) | 日常生活の自立を助けるために、理学療法士や作業療法士がリハビリテーションを実施する。 |
短期入所生活介護(ショートステイ) | 施設などに短期宿泊して必要な支援を受ける。 |
特別養護老人ホーム | 要介護3以上の方を対象に、施設に入居して介護を受ける。 |
厚生年金保険料
年金保険料を支払う意義
- 年金給付によって高齢期の生活資金の大部分を支える
- 現役世代が親の経済的な生活の心配をする必要を減らす
受けられる主なサービス
- 高齢になった際に年金給付を受けることができる
(物価や賃金の変動などその時々の経済状況に応じた実質的な価値が保障されている) - もしもの時には「障害年金」や「遺族年金」が給付され、生活が保障される
保険料の計算方法
- 4月〜6月の報酬をもとに計算される標準報酬月額より算定
- 保険料率は一律で18.3%
- 保険料の負担は事業者と折半
\より詳しい内容はこちらをご覧いただけますと幸いです/
雇用保険料
雇用保険料を支払う意義
- 国民の安定的な暮らしを守っていくため
- 労働者の生活及び雇用の安定と就職の促進
- 出産・育児・介護等により継続して働けなくなった時の生活保障
受けられる主なサービス
- 失業時に給与の代わりとなる生活資金のサポートを受けることができる
- 育児や介護によって働くことができない期間の生活資金のサポートを受けられる
- キャリアの形成を目的とした学習にかかる費用の補助を受けることができる
保険料の計算方法
- 残業代等も含めた給与総額、賞与総額に保険料率を掛けて計算をする
- 一般の事業の場合に従業員負担保険料率は6/1,000である
\より詳しい内容はこちらをご覧いただけますと幸いです/
労災保険料
労災保険料を支払う意義
- 業務上の事由又は通勤による労働者の負傷・疾病・障害又は死亡に対して労働者やその遺族を守るため
受けられる主なサービス
- 業務上の災害によって怪我や病気をしたときの保障
- 休業中や障害が残ってしまったときの保障
- 亡くなってしまった時の遺族への保障
保険料の計算方法
- 従業員は保険料を負担することはない
- 加入させる義務のある事業者が保険料を全額負担する
- 保険料率は業種ごとに異なるが、一般の事業は3/1,000
\より詳しい内容はこちらをご覧いただけますと幸いです/
なんだかいっぱいの保険に守られているんですね。
民間の医療保険なんかは、事故や病気に合わないと支払われないけど、社会保険は意外と幅広くサービスを受けることのチャンスがあるんだ!
税金
残りは税金について見ていきましょう!
税金を払ったからといって、直接的になにか受けられるサービスがあるわけではありませんが、国の収入となり、国民の生活に必要なものへと姿を変えています。
「所得税」は国へ収める国税、「住民税」は個人が住んでいる場所の県や市へ収める地方税という位置付けです。
所得税
所得税の計算方法
- 毎月の源泉徴収と、年に一回の年末調整または確定申告により支払う
- 毎月の給与額から社会保険料を控除した金額に税率をかけて計算をする
- 税率は、給与額が増えるにつれて高くなる「累進課税制度」となっている
\より詳しい内容はこちらをご覧いただけますと幸いです/
住民税
住民税の計算方法
- 前年1年間の所得に対して計算される
- 支払い期間は、6月から翌年の5月の1年間で支払うこととなる
- 税率は一律に合計10%である
\より詳しい内容はこちらをご覧いただけますと幸いです/
給与が増加したら費用も増える!
給与から天引きがされている内容について、概要を記載させていただきましたが、この控除項目は基本的に給与の額によって変動します!
給与額に一定の割合を掛けて計算するものもあれば、給与額が上がれば上がるほど負担の割合が高くなるものもあります。
将来、お給料が上がって、手取り額を想像するときに間違った計算をしないように、こちらの記事も併せてご確認いただければと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
給与の額から、多くの種類のよく分からない控除がされていて嫌な気持ちになるかと思いますが、
これがなんのための費用で、どんなメリットを享受しているのかというところが分かると多少の理解はできるのではないでしょうか。
天引きという形で直接お金を支払っている感覚は少しないかもしれませんが、自分が払っているお金は何に使われて、どこに流れていくのか、ということも考えるようになると面白いことが見つかるかもしれませんね。
少しでも皆様の生活がより良いものになることを願っております【長閑なくらしFP事務所】
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